“さとうもか”は事件だ。

“さとうもか”は事件だ。

“さとうもか”は事件だ。 ピアニストをテーマにした漫画「のだめカンタービレ」の中で主人公、野田恵の弾くピアノの音をキラキラと言い表す場面がある。楽器というのは不思議なもので同じ音、同じフレーズを弾いても奏でる人によって違 …

老舗でお買い物。

老舗でお買い物。

老舗でお買い物。 或る日、懐かしい本を手に取った。 かつて手掛けた<京都を買って帰りましょう。>という京都土産の本。 調べてみたら、発行は2007年だった。 ヒエッ、なんと月日が経つのは早いものか。 愛読してくれていたと …

希望通りがやってきた

希望通りがやってきた

“希望通りがやってきた” 「お鮨屋さんとってあるよ!」と言われたきり、なんのインフォメーションもないまま当日。お昼前に「伍水庵ってわかる?現地集合!」と連絡がきて初めてこの店を知った私は、何を隠そう、朝から一人朝パフェ中 …

毎日通いたくなる墓地

毎日通いたくなる墓地

「毎日通いたくなる墓地」 いつの間にかお盆が終わる。 長いこと、「お盆休み」というものがない生活をしているので、 夏の帰省は、30年近くもしていない。 当然、お墓参りも久しく怠っている。 というのは、ただの言い訳で、 日 …

三十一杯目 僕の実家の過ごし方

三十一杯目 僕の実家の過ごし方

三十一杯目 僕の実家の過ごし方 今年は異常に暑いけど、人生80年として、夏もあと40回程しか経験出来ないのかと思うと、ほんのちょっといとおしい。 ある晩、本を読んでいた僕は思わず顔をしかめた。「原爆記念館」という言葉を見 …

ベルリンのmyおやつ

ベルリンのmyおやつ

ベルリンのmyおやつ スウェーデン→ドイツ→ポルトガルの旅から帰国して早いものでもう一ヶ月が過ぎた。東京も実家の茅野市も暑くてダメになりそうな日々。涼しいどころかちょっと寒かったスウェーデンやドイツが恋しい。 6月10日 …

大車輪 -プロローグ-

大車輪 -プロローグ-

大車輪 -プロローグ-  グルグル回る車輪(wheel)とは多分に言葉の綾である。いや、回ったのは確かだけれどただの一度きりで、おまけに30年以上もかかっている。現実には三角形(triangle)と呼ぶのがふさわしいのか …

音楽のキキカタ(その2)

音楽のキキカタ(その2)

音楽のキキカタ(その2) 音の良いCDのリファレンス(基準として参照する)の一つとしているものに、和太鼓グループ「鬼太鼓座」の「富嶽百景」がある。このCDは1997年に日本ビクター創立70周年を記念して作られたもので、オ …

古きも新しきもカフェの名の下に

古きも新しきもカフェの名の下に

古きも新しきも一括りする「カフェ」の大らかさ   『Olive』1998年9/18 「決定!カフェ・グランプリ。」 『Olive』1999年10/18(400号記念超特大号)「全国カフェ・グランプリ。」  連載を始めるべ …

第26話   because

第26話 because

蛸のサンダル 第26話 because 8月5日に発売された『カフェ-スイーツ189号』という雑誌の巻頭に、人物インタビューの企画があり、今号は茨城県ひたちなか市に本店がある「サザコーヒー」の副社長、鈴木太郎さんを掲載し …

第二十八回 BANK

第二十八回 BANK

第二十八回 BANK 先日、うちのカフェで新しい夏のドリンクを作りました。名前は「KISS ME GOODBYE」。ジンを効かせた透明なゼリーをトニックウォーターで割った爽やかなドリンクです。この名前、一瞬 …

フリット、フリット、フリット!

フリット、フリット、フリット!

3. フリット、フリット、フリット! 今回はバカンス・シーズンにちなみ陽光さんさんの港町を舞台に繰り広げられるフランス・ミュージカル、ジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』を取り上げようと思う。この映画も今ま …

8月 カスべ

8月 カスべ

8月 カスべ  カスべとはエイのことで、ぼくの故郷の北海道では家庭でもよく食べられる魚である。ただ、子どもの頃のぼくはカスべが大嫌いだった。煮付けにするのだけれど、とにかく臭いのだ。学校から帰って玄関の戸を開けた時に、か …

1996年、グアテマラの夜。

1996年、グアテマラの夜。

1996年、グアテマラの夜。 京都市役所周辺にはスペイン料理店が点在しており、その一つに寺町二条の角に「ラマーサ」というお店がある。今からちょうど20年前、1998年に開業した。そして今年、2018年8月に移転・リニュー …

コルテッツとヴェイパーマックス

コルテッツとヴェイパーマックス

コルテッツとヴェイパーマックス ナイキの話です。 ナイキコルテッツは1970年代からずっとナイキを支えているランニングシューズ。 昔からご存知の方も多いと思います。フォレスト・ガンプで知った方も多いと思います。 1972 …

Tシャツに口紅

Tシャツに口紅

Tシャツに口紅 「シミもシワも財産」 ずぼらの言い訳に過ぎないけれど、四十路にしてスキンケアもままならず化粧も今時の高校生以下・・・ たぶん今ままでちゃんとメイクしたのは、成人式の撮影と結婚式と一昨年のかもがわカフェさん …

地球にちりばめられて

地球にちりばめられて

月の本棚 七月  地球にちりばめられて 中国大陸とポリネシアの間に浮かぶ列島。 「日本」とはあえて、書かれていない。留学中にその島国が消滅してしまって以来、故郷の誰とも連絡がとれなくなったHirukoは、移民としてデンマ …

元祖サンプリング楽器。

元祖サンプリング楽器。

元祖サンプリング楽器。 先日AIが作曲したビートルズ風の曲というものを聴いた。人工知能に過去のビートルズなどのポップソングを大量に学習させ、新たな曲を仕立てるというプロジェクトだ。歌はさすがに人間が歌っているので、言われ …

ライター、時々、店主。

ライター、時々、店主。

ライター、時々、店主。 或る日、私は店を始めた。 店名は、好事家 白月。 日本語では<びゃくげつ>とか、<はくげつ>と読むのだけれど、うちは<しろつき>。 店は友人が新たにオープンすることになったkeiokairaiの中 …

僕とタクシー運転手

僕とタクシー運転手

三十杯目 僕とタクシー運転手 「なんだ。必死に手を振ってるから、どんな急ぎかと思ったよ」 6歳から18年もの間、結核治療のため蓼科の山奥に入院していた志穂子は、一人で電車に乗るのも、タクシーに乗るのも、初めての経験だった …