第11話 朝のレコード

第11話 朝のレコード

第11話 朝のレコード  前にも書いたけれど、いま音楽はラジオで聴くことがほとんどだ。自分の意思をできるだけ抑えて、知らない音楽や忘れていた音楽に出会いたいと考えている。とはいえ、家にはたくさんのレコードやCDがあって、 …

第10話 朝の神社

第10話 朝の神社

第10話 朝の神社  信仰上の理由ではないのだけれど、場所として気持ちが良いので、どこに行っても神社にお参りする事が多い。それが早朝であれば、清々しさは格別なものになる。  伊勢神宮にはじめて行った時は、前日に名古屋に泊 …

第9話 朝のお粥

第9話 朝のお粥

第9話 朝のお粥  朝ごはんを家で食べる時はいつもお粥である。家の食事はできるだけシンプルなものが良いから、白粥と梅干しやちりめんじゃこで充分なのだ。ホテルの朝食ビュッフェや旅館の朝食を除くと、旅先で朝粥に出会う確率は低 …

第8話 朝の飛行機雲

第8話 朝の飛行機雲

第8話 朝の飛行機雲  ロサンゼルスの街が好きなのは、ダウンタウン地区を除けば、高い建物がほとんどないところだ。だから空が広い。その広い空に、早朝は(他の時間もそうなのかもしれないが)真っ直ぐな白い線が次々に引かれていく …

第7話 朝の祭り

第7話 朝の祭り

第7話 朝の祭り  7月11日に鹿児島から博多まで新幹線で移動し、そこで電車を乗り換えて佐賀県の唐津に行った。15日の朝にはまた博多まで戻り、福岡空港から東京に戻るという予定を組んである。唐津を朝6時過ぎに出れば、博多ま …

第6話 起きぬけの街

第6話 起きぬけの街

第6話 起きぬけの街  動き始めたばかりの街は気持ちが良い。ただし、繁華街の朝は前夜の騒ぎをひきずった空気がまだまだ色濃く漂っていて、饐えたゴミの匂いがするし、足取りのおぼつかない酔っ払いもいるから、あまり近づきたくはな …

第5話 朝のうどんは高速で

第5話 朝のうどんは高速で

第5話 朝のうどんは高速で  高松駅舎内に「うどん駅」という看板がたっていたりすることにはいまだに抵抗があるのだけれど、香川で食べるうどんはたしかに特別なものだと感じる。「特別」と書いたのは、うどんが自然に暮しに溶け込ん …

第4話 知らない町を歩く

第4話 知らない町を歩く

第4話 知らない町を歩く  香川県の丸亀市に引っ越した友人を驚かせようと思い付き、誰にも何も言わずに高松市へ行った。彼はベーグルを焼いていて、近所の人のための朝食用にと、毎日7時に店を開けているようだ。日帰りで行ける距離 …

第3話 トランジスターラジオ

第3話 トランジスターラジオ

第3話 トランジスターラジオ 朝は無音がいちばん落ち着くのだけれど、ラジオを聴くことも多い。限られた番組を除いてほとんどが NHK-FM の朝の放送である。理由はある。「今日も目一杯にテンションを上げていこうよ」というム …

第2話 魚市場のちゃんぽん

第2話 魚市場のちゃんぽん

第2話 魚市場のちゃんぽん  漁港のある町には市場があって、そこにはだいたい食堂がある。市場は午前2時くらいから稼働していて、勤めている人たちが仕事を終えてひと息つくのは、たぶん朝7時前くらいなのではないだろうか。そして …

第1話 ホテルの朝食

第1話 ホテルの朝食

  第1話 ホテルの朝食  朝日とともに目覚めたいのだけど、そうするといまの季節なら7時近くになる。そこまでは寝ていられないので、暗いうちから起きている。やっぱり外は明るいほうが気分がいい。 ぼくは夜更かしがで …