手放す自由。

手放す自由。

手放す自由。 或る日、無理をして久しぶりに知人に会いに出かけた。 面倒くさがりだから、無理をして会いに行くのは珍しいことだ。 でも、そうしてでも久々に会いたいと思った。 数年ぶりの再会だったが、穏やかで思慮深い彼女の印象 …

そしてまた、突然に。

そしてまた、突然に。

そしてまた、突然に。 或る日、突然始まった私のショップ。 そしてこれまた突然、始まりの場所から旅立つことになった。 今、最後の展覧会中だが6月30日で一旦営業を終了し、店のあるkeiokairaiビルから退店する。 「閉 …

でもやっぱり、白。

でもやっぱり、白。

でもやっぱり、白。 或る日、私の店のハンガーラックに掛かっている服が、白だった。 NEW WAY,NEW LIFEへオーダーした服はもちろん、kiamのヴィンテージもすべて白。 別にそれはいいのだけれど、白以外の服はお客 …

理由がないのが、理由。

理由がないのが、理由。

理由がないのが、理由。 或る日、店に悩める作家がやって来た。 私の店[好事家 白月]はとても小さいうえ、無名。すなわち、非インフルエンサーでありパワーがないってこと。 しかも成功者じゃないし、参考になることを話せるとは思 …

意識高い系じゃないけれど。

意識高い系じゃないけれど。

意識高い系じゃないけれど。 或る日、知人のコーヒーショップで一枚のチラシを手にした。 明らかに素人が手作りしたチラシ。 丁寧な手書きの文字で、ヘナ染めについて書かれていた。 それがサロンpoca pocaの藤岡夫妻との出 …

エコとかエゴとか。

エコとかエゴとか。

エコとかエゴとか。 或る日、カフェで金属製のストローがサーブされ驚いた。 飲みやすいように角度が付けられていて、キーンと冷えた飲み物が通過するとストローもヒンヤリとして冷たさが増す。 良くできているし使い捨てではないから …

継往開来。

継往開来。

継往開来。 或る日、店で外国人のお客様が「これは、売り物?」とディスプレイに使っていたボロ布をしげしげと見つめていた。 その日は陶芸家・稲村真耶さんの展覧会中で、藍色の染付に合わせて、藍染の古いボロ布をディスプレイしてい …

美しい無駄。

美しい無駄。

美しい無駄。 或る日、リングをなくした。 いや、しょっちゅう見失っているんだけれども。 「あああ、今日はあれを着けたかったのに」とボヤきつつ、違うリングをはめる。 翌日、ケースを見ると、あるじゃないか。あのリングが。 見 …

受け止めてくれる服。

受け止めてくれる服。

受け止めてくれる服。 或る日、愛用していたシャツが似合わなくなった。 ええ? どういうこっちゃと、まじまじと鏡を見て愕然とする。 かつての「こんな感じの私」が、そこにはおらず、「見覚えのないシルエットの自分」がいた。 誰 …

もしかしてズレてる?

もしかしてズレてる?

もしかしてズレてる? 或る日、ギャラリーに芝生を敷いた。 私が主宰する好事家 白月は、keiokairaiの中にあるショップinショップなのだけれど、共同運営のギャラリーが併設されており、お互いが企画を持ち寄りほぼ毎月な …

廃番寸前の私。

廃番寸前の私。

廃番寸前の私。 或る日、使っていた手帳が廃番になっていた。 ああ、またか。 こんなことは、珍しくない。 愛用品を久々に買い換えようとすると、廃番になっていることはしょっちゅうある。 どうやら、私が愛したものは、大半の人々 …

老舗でお買い物。

老舗でお買い物。

老舗でお買い物。 或る日、懐かしい本を手に取った。 かつて手掛けた<京都を買って帰りましょう。>という京都土産の本。 調べてみたら、発行は2007年だった。 ヒエッ、なんと月日が経つのは早いものか。 愛読してくれていたと …

ライター、時々、店主。

ライター、時々、店主。

ライター、時々、店主。 或る日、私は店を始めた。 店名は、好事家 白月。 日本語では<びゃくげつ>とか、<はくげつ>と読むのだけれど、うちは<しろつき>。 店は友人が新たにオープンすることになったkeiokairaiの中 …

約束の賞味期限。

約束の賞味期限。

約束の賞味期限。 或る日、パン屋のNさんが私に言った。 「内藤さん、コラムの連載お願いできます?」 「私の話なんて面白くないよ。ライターやけど原稿下手やし(どんなだ)」 「僕がいいからいいんです、じゃあ出来るときからよろ …